続くって言いましたよね。天狗舞「特別本醸造 あげ潮」(石川県白山市、車多酒造)
ですから、1ヶ月後ですよ。
吉田酒造店を後にして周辺の蔵を検索するとあの「天狗舞」で有名な車多酒造が有るではないですか。
距離的にもタクを用いる程では無いので歩くことにしました。
一面の田圃と大学しかない道を約20分。やっと民家などがちらほら出てくると電柱に車多酒造こちらの看板が。
交差点を曲がり見えてきたのは銀色っぽい工場的な建物群。
やはり全国にその名を轟かす天狗舞だけに生産量も多いだろうから蔵も近代的なのだろうと思い進むとそちらはB面でした。
A面は昔ながらの立派な木造建築。門の前には枯渇したお堀の様なものが有りその中に大木と天狗舞の碑が。
美味い酒が出来れば昔ながらであろうが近代的であろうが関係ないのでしょうがやっぱこういうのが残っているとやっぱ嬉しいものですよね。
門をくぐると出迎えてくれたのは2匹の柴犬?
初見の犬君にも大体懐かれるワタクシではございますが片方には吠えまくられました。
一緒に居た女将さんらしき方によると非常にCOWARDなのだそうです。
まあ、もう一方は撫でくりまわしてやりましたがね。
試飲販売はされていないという事ですのでパンフレットを貰いそこからやはり関東ではほぼお目にかかれないこちらを。
いわゆる組合銘柄みたいなもんですかね。
さて、開栓。
甘い米の香りの奥に木材の様な香りが感じられます。
色は黄褐色で熟成を予感させますが意外とスッキリしていてキレも良いです。
熟成感も感じますがそれ程でもなくチョウドイイデス。
パンフレットにも記されていますが食中に良い感じですね。
勿論、つけますよ。個人的好みはぬる燗までですかね。
こちらは浦賀のMYMSA商店で購入した3㌥瓶。
「天狗舞 山廃生絞り」
製造年月日を見るとどうやらこちらのお店で1年熟成したブツの様です。
店熟成は「えらばれしものの恍惚と不安、二つ我に有り」ですが
これは大当たりでした。
この酒屋さんはワインセラーが凄いので日本酒の管理も上手いのでしょうね。
全くヒネ感も無しでイイ感じに熟成してます。
飲みやすいですが舌の奥で潰すように飲むとしっかりと酸っぱい様な山廃感も感じました。
そうですね。山廃ですからね。つけなければいけませんよね。
そりゃ美味いっすわ。55度越えで奴らが立って来ます。その辺がワタクシは大好物です。
3㌥瓶のみのようです。