D.M.A.A.R.I.P

PunkバンドGOのUseless Information

壱岐焼酎 「猿川」

本文章は2010年2月頃の出来事で御座います。己の怠惰による季節感の無さをお詫び申し上げます。
蒸留機の改良を重ねその蒸留方法が名前にさえなったという伊豆酒造のレギュラー品。
35度以上は常圧蒸留100%だそうですが今回のブツは常圧と減圧のブレンドされた25度。一升1780円とお手頃価格。
基本は米の甘みと麦の香ばしさが交じり合う壱岐焼酎の味(偉そうに言ってますがまだ7銘柄しか飲んでいないのですが)。
減圧とブレンドすることにより飲みやすさを出しているそうですが己には独特な芯の様な重さが加わる感じがします。
減圧というとサッパリ飲みやすいという印象ですがアルコールっぽさの強い部分が上手く混じってそんな感じがするのではと思います。
前出、「自然麦」や「千亀女」の麦製など減圧ブレンドはいずれも同様に感じました。
言うたら常圧の味の濃い焼酎の焼酎割りみたいな物ですもんね。
まあ本音を言うたら完全常圧の方が味わいがあって好みでは御座いますが味が自己主張しすぎない分、アテとは合わせ易い様に思います。
前出、「天の川」では壱岐長崎県なのでアテには長崎の物をと思っていたのですが壱岐は島なのでまたちょっと違うようですね。
我が無知を痛感いたします。
どうやらイカや貝など海産物と合わせる事が多いようでならばと半値になったイカソーメンを。ついでに丁度売っていたジャコバーグも。(写真②)
イカソーメンは合いますね。魚の刺身は店の良し悪しがはっきり出る気がしますがイカソーメンはどんなスーパーでも意外と外れが少ないと思われます。
1杯を飲み干しさらにもう1杯注入。すると突然、宅急便が。
おちり君のムダ吼え響きわたる中、出てみるとクール便にて何やら海産物を内包すると思われる発砲スチロール箱。
沼隈ロックフェスティバルの立役者、A〇YAMA君からのブツであります。
今年も来日、甲殻類From 沼隈。我家では蟹の頂点と思っているガザミ(ワタリガニ)です。本当、いつも有難う御座います。
しかも空けて驚愕致しました。(写真③)他の2匹が小さい訳では有りません。ここいらだったら十分Bigカニ
そうです。超BIGカニ!何と30cm級で御座います。(写真④、⑤)
ボデ-はまるでラグビーボール並。こんなでかいワタリガニは未だかつて見たことありません。
生き馬の目を抜く瀬戸内海でいったい何年生き延びればこんなにでかくなるのでしょうか?
おちり君も興味深々ですが(写真⑥)あんたの数倍は生きてらっしゃったのだよ。
偉大なる御大に敬意を表しつつもこうなってしまっては息の有るうちに茹でるしかありません。
蟹は生きているうちに茹でるのが鉄則。ハサミはしっかり縛ってな。(苦しまぎれに自らの手足を切り落とすそうです。)
Big鍋が有って良かった。といってもギリギリでした。茹でること数十分。
イカソーメンとジャコバーグで結構腹はたまっていたのですが折角ですから茹でたての普通大サイズを一匹。
腹から甲羅を剥がすと湯気と共に至高のカニ臭。ガニは良く取ってな。
先ずは脚の肉から普通に頂きます。強い蟹の風味とまるで栗の様な甘みで美味死しそうで御座います。
勿論、蟹味噌も濃厚で美味いです。そして己等最大の楽しみ「内子」。(写真⑦)
粒々物が苦手な方でなければこの卵巣?は美味くない訳が無い。
卵黄の様なコクを擁しながらもやはり甲殻類系、魚卵系の旨みがガッツリと詰まっています。
それ程曲者では無いので結構万人向けな美味さだと私は思いますが。いいッスか?だメッスか?
しかもボデー両端の棘の裏側にまでびっしりと詰まっています。
ひとしきり至極の作業を終え満足感に浸りながらも明日のためにその2。
米を研ぎながら奴の亡骸を更に煮出します。(写真⑧)
翌朝の疲れた胃袋に優しい蟹雑炊でございます。(写真⑨)
全く以って隙の無い奴等め。ガニ以外な。
御大は翌日、一礼してからいただきました。(写真①)
それはそれは「猿川」に合ったそうな。
イメージ 1