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PunkバンドGOのUseless Information

次回ライブ&「盛升」(神奈川県、厚木市、黄金井酒造)

さて、我々の2020年一発目のライブです。やはり一週間後、
2020/01/11(土)横浜 天王町 Orange County Brothers
XIAMEN & THE LIFESTYLES、AMOUR 共同企画
「045GIG Vol.2」
に参加させていただきます。

 

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昨今、パンク界隈では神奈川県の県央ってちと盛り上がっているのですかね?
まあ、知らんのですけど。
で、県央(この範囲で良いのかわからんですが)には日本酒の蔵が5つ有ります。
全国的にウって出ておられる自社栽培米で名を轟かす泉橋酒造(海老名市)。
南部杜氏筆頭もなるほどの実力と飛び道具も隠し持つ大矢孝酒造(愛川町)。
全量麹蓋仕込みでありながら糖類添加も辞さない(悪い意味では無いですよ)吉川醸造(伊勢原市)。
昔ながらの事しかやりませんと言っておられますが川崎大師の御神酒はこちらのです。金井酒造(秦野市)。
そして今回紹介いたします、以前から木戸さん的立ち位置と勝手に言い続けている黄金井酒造(厚木市)です。
何がキドクラッチかと言いますと酒質がです。
堅実で飲みやすく、かといって燗上がりもしっかりやりなさる、確実性の高い食中酒を醸していらっしゃります。
が、県外ではほぼ知られていないのではないでしょうか?
県内でも地味な印象ですが、実は品評会では上位入賞の常連で正にMy Sonとゴッチさんが言いそうです。
あと、実は蔵の規模が結構デカい。平成蔵?は清潔感溢れる作業しやすそうな近代的な設備を有し
併設する昭和蔵?は昔ながらの木造、槽なども有ります。

 

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そして清酒だけでも普通酒から大吟まで銘柄が多く更にはビール、焼酎、クラフトジン
イタリアンレストランの経営まで。
手広くやってらっしゃりますがそれのどれもが手抜き無しのしっかりしたブツを生み出しております。
工場長は比較的若い方ですがとても真面目な方なのでしょうね。
真面目、大いに結構。
定番酒のススメで特純、本醸造は紹介しましたのでいぶし銀(と思わせて結構イってます)の魅力をご紹介したいと思います。
では、イきます。

 

純米酒 山廃仕込み 盛升」(神奈川県、厚木市、黄金井酒造)

 

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5年熟成(当時)、70/75%精米、神奈川酒では当時は珍しく酸度高め2.3。
スペックからも解る様に定番酒の酒質からは全く違う方向へ進んでいる裏盛升とでも言いましょうか?
蔵付き酵母なのでしょうか?昭和蔵の方で貯蔵されておりました。

 

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メイプル風味+ココア風味がバランスよく混在していかにも甘そうですが日本酒度+7なので
飲みやすい古酒って感じですかね。ひやでもシツコクなくイイ感じに飲めます。
山廃ですからね。そりゃつけますよ。ココア風味の方が増してくる感じですがバランスはそんなに崩れた感はありません。
~40度位か60度位で乳酸が立ち始めた頃が好みでした。

 

 

「盛升 柱焼酎仕込み」(神奈川県、厚木市、黄金井酒造)

 

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本醸造醸造アルコールの代わり?に自社製の米焼酎を柱焼酎として使っている変わりダネ。
有名どころでは「日高見」がやっているそうですが見たこともありません。
物珍しいだけと侮るなかれ。これがまた実にウマい。
こちらの蔵しては珍しく色味がかっていて米の甘い香りがします。
山廃っぽい熟成感と米の甘味がバランスよくひやでもウマいです。
ラベルに書いてあるようにロックで飲むと山廃っぽさが薄れて球磨焼酎の様なまろやかな味わい。
燗は蒸したてのもち米の様な風味になって美味いですぞ。40度くらいまでがとてもよろしかったです。
一本で色々な飲み方が楽しめるとても面白いお酒です。が、どうやら廃盤の模様。
どこかに残っていたらまた飲んでみたい逸品でした。

 

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厚木名物とん漬け風、豚肉味噌漬け

 

 

「盛升 しぼりたての酒」(神奈川県、厚木市、黄金井酒造)

 

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神奈川の13蔵も中で最も早く出荷されている(と思う)本醸造しぼりたて原酒です。
ちと話は逸れますがこちらの蔵、仕込みの時期に何回か有料蔵見学を行っています。
3000円位と最初は高えなと思っていつつも参加してみた所、これがまあ納得の値段でしたね。
先ずはお話を聞きながら蔵内を見学。この時、日頃の行いがよろしいとタンクに入る直前の正にしぼりたて槽口を飲ませていただけます。
こいつがプチプチとまだ発泡していてウマい。
その後、イタリアンレストランにて着席でチョウドいい位のコース料理とビール、日本酒、焼酎と飲み放題。

 

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小一時間位ですがそれ以上は禁物なのでイイ感じに酔って帰りに勢いでシロコロホルモン喰わざるをえなくなるのです。
で、このお酒ですがアル添しぼりたてならではの生々しさ、渋み、アルコール感などは勿論ありますが
しっかりとコクがあって美味いです。しかもアル添しぼりたてにしては意外と燗つけても悪くはなかったです。

 

 

「盛升 熟成原酒」(神奈川県、厚木市、黄金井酒造)

 

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上記しぼりたて生原酒を熟成させたものですね。
しぼりたて生原を瓶熟成させると美味いのは判っているのですが中々自分ではできませんよね。
それをやってくれているのですからありがたい事です。
生々しさや渋みはまだ残っているもののまろやかになって旨味が濃縮された感じですね。
ロックや加水も飲みやすくなって味がよく判り美味しかったです。
加水燗もやりませんでしたがイケそうです。

 

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「盛升 AZ-Ⅱ」」(神奈川県、厚木市、黄金井酒造)

 

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工場長が最初(A)から最後(Z)まで一人で自分好みの酒質を目指してタンク一本仕込むシリーズの2期目ですね。
現在4期まで出ています。私はまだこの2期目しか飲んでいませんが正直、びっくりする位、美味かったです。
このシンプルすぎる装丁は飲み手とのセメントマッチを要求しているかの如し。
色はこの蔵らしい無色透明ですが香りは2年熟成させている為か、気持ち古酒っぽさも感じます。
冷でも甘味、コクのバランスが素晴らしくその中に混在するチョウドいい熟成感がイイ感じです。
キレも良くてこりゃもうつけるしかありませんね。

これがまたとても美味いのです。50度位までがとても好みでした。

 

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小田原、KTYMA精肉店、シロコロの煮込みと。

  

厚木にはクラフトビール醸造所が3つあるそうです。
一つはクラフトビールの草分け的存在と思われるサンクトガーレン
もう一つは直営のパブのみで提供している厚木ビール。
そんでこちらの蔵が醸していらっしゃるさがみビール。
毎年初夏に件のイタリアンレストランにてさがみビール祭りを開催されています。

 

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サーバーからの5~6種類+日本酒1種類位+アテでしっかりしたビアグラス付きで2時間、3500円也。
正直、本厚木からバスで結構行く距離ですが毎年、賑わっていますね。
アテもイタリアンレストランですので中々ウマいですよ。ちゃんと石窯で焼いたピザとか。
何回か参加しましたが派手さは無いもののさがみビールのしっかりした造りに感心します。
特に私が好みなのはヴァイツェン
クラフトビールヴァイツェンタイプにありがちなケチャップ感が全く無く美味いです。
こちらの蔵は敷地が広く土地も沢山所有している様で自家製のホップも栽培されています。
最近はそのホップを使ったビールもあるらしいですよ。

 

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「盛升 粕取り焼酎」(神奈川県、厚木市、黄金井酒造)

 

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さて、以前、粕取り焼酎「喜楽」の記事で神奈川県内で本格焼酎を造っている蔵が二蔵と書きましたが
そのもう一つがこちらの蔵で、粕取り焼酎は勿論、米焼酎芋焼酎も造られています。
「喜楽」は常圧蒸留のフーゼル油浮きまくり味濃いめですがこちらの粕取り焼酎は減圧。
減圧というとサッパリしすぎ感の印象がありますがこちらは、結構しっかりと酒粕の風味を残しつつ
も飲みやすく食中にもヨシ、単独でもヨシの焼酎になっておられます。

このブツは限定品なので粕取り焼酎銘ですが「旗頭」という銘で通常版が出ています。

 

 

毎年4月頃、大吟醸まで上槽しおえた頃に人数限定で新酒発表会を催されておりましたがまだやってらっしゃるのでしょうか?

 

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参加費がややお高めですが先のレストランで個室で着席フルコース(日本酒に合うよう工夫されていていちいちウマい)、

そしてこれでもかという程の酒量。

 

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勿論、品評会などで好成績を保ち続ける大吟醸や未だ商品化されていない試験醸造品、ビール、焼酎もいただけます。
しかも本厚木駅近くから往復送迎有りと納得のお値段なのです。

 

 

さて結局、ま~たくいぶし銀でなかった感じですが正直、上記ブツ、美味いのにビール以外は本厚木駅周辺ではあまり見たことありません。
私が知らないだけかもしれませんが折角のタマ、せめて地元でもぶっ放せばと思いますが、
そこは真面目に定番酒からコツコツとやっている感じでワタクシ的には非常に好感が持てるのです。
だから真面目、大いに結構なんですよ。
今までもそうしてきたつもりではありますがパンクも家庭も真面目に取り組んでいきたいと思いますよ。

 

 

「盛升 あゆコロちゃん カップ」(神奈川県、厚木市、黄金井酒造)

 

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あゆコロちゃん、可愛くねえ。が、
中身は本醸造ですかね?美味いですよ。